広島のまちづくりについて、都市計画を交えながら広島市所蔵の写真家・大段徳一氏が撮影した、戦後の広島の風景の展示を含めて紹介します。
城下町から軍都、そして平和都市へ。これほど大きく都市のアイデンティティが変わった場所はそう多くはないのではないでしょうか。特に軍都から平和都市への変化は原爆によって、以前の都市がほとんど破壊されてしまったところから始まっています。
原爆が落ちた1945年（昭和20年）8月6日から、広島平和記念都市建設法が公布・施行された1949年（昭和24年）8月6日までの、わずか4年の間に驚くべきスピードで都市の再生計画が進んでいます。そうする必要があった、そう言われれば確かにその通りなのでしょう。しかし、同じように原爆の被害にあいながら、様々な援助をうけつつも、広島の地でその行動力により計画を進め、実行してきた人々には感嘆を禁じ得ません。
おそらくは多くの批判も受けてきたのではないでしょうか。「今必要なのはそれではない」と。それでも将来の平和都市のためにと行動した人々の努力について、知っておいてもらいたいと思うのです。
今回の展示は「基町地区〜平和記念公園編」です。「本通り・平和大通り編」「広島駅前周辺編」も、現在計画中ですので、お待ちください。
日時：2022年11月11日(金)〜13日(日)、18日(金)〜20日(日) 12：00−17：00(最終日は15時まで)
会場：Unité 広島市中区基町16−17−108
主催：ひろしままちづくりHACK
共催：広島市役所市民局文化スポーツ部文化振興課、基町プロジェクト(広島市立大学・広島市中区役所)
「まちづくり」ワークショップ開催！
日時：11月19日(土)14：00−15：30
広島平和記念都市建設法を契機としたトークを出発点に、地図を利用しながら現在暮らすまちの気になる点や課題そして、どうすれば変化していくまちで心豊かな生活を送ることができるのかについて考え、都市計画やまちづくりに関するこれまでとこれからについて自分ごととして考るきっかけ、そして自分のまちを使いこなすきっかけを提供する予定です。
＊ひろしままちづくりHACKについて
HACKは、それぞれの分野でまちづくりに取り組んでいるメンバーが、合縁奇縁によって集まったチームです。最終的な目的は、ひろしまの様々なまちづくり団体のハブとして活躍できるようになること。まちを知り、思いや知を分かち合う。ひろしままちづくりHACKは、しなやかで柔軟でめげないまちづくりを、まちと、ひととともに行います。
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