基町住宅地区の模型を作りたい。できるかな。
このプロジェクトでは、最終的に基町住宅地区だけでなく、南側に拡大していき、広島市中央公園、原爆ドーム、広島平和記念公園、平和大通りまでできたらいいなと考えています。そうすると、広島築城以来の広島の歴史を俯瞰する都市模型ができるはずです。
ただそうすると、実距離で2kmくらいの規模になります。1/1000スケール模型で2m。1/500スケール模型だと4mになります。1/500で作ると基町プロジェクトの拠点に入りきりません。でも、基町構想アパートの魅力を伝えるためには、1/500以上のスケールは必要でしょう。1/1000は迫力がなさそう。
大きな模型を作ったことがないのでよくわかりませんが、敷地をいくつかに分割して作ることが多いようです。そして、連結部分に大きな隙間ができているのをしばしば見かけるように思います。
温井ダム模型(1:500)。隙間が見当たりません。いい。
今回は市街地の模型制作になるので、敷地模型に大きな隙間ができたら格好悪いし、そこにまたがる模型の建物がちゃんと立たなかったりするかもしれません。できるだけ隙間を無くしたい。そのためにも、正確な敷地図面を作りたい。かつ、こういう作業をどんなアプリで行うといいのか知らないので、使い慣れてるイラレでなんとかしたいと思います。
そこで、国土地理院の基準点の座標を、敷地図面を制作するAdobe Illustratorに持っていくことで、作図作業や地図のマージを高精度で行うことができるのではないか、ということを考えました。
敷地図面の元となる地図は、国土地理院の基盤地図が良さそうです。私は、Macしか使わないので、Macで基盤地図データを入手する方法を探しました。品川地蔵さんが提供されている「基盤地図ビューア」が見つかりました。素晴らしいアプリです。
基盤地図ビューアで、「基本基準点一等水準点」を見つけることができました。
左が国土地理院の基準点成果等閲覧サービスの画面、右が基盤地図ビューアの画面です。基盤地図ビューアでは、公共基準点が見れない(基盤地図データに公共基準点情報が含まれてないのだと思う)ので、作業は、基本基準点を使って進める必要がありそうです。たぶんこっちの基準点の方が精度が高いでしょうし、問題ないでしょう。
基盤地図ビューアから、地図をPDFに書き出すことができます。
こんな感じです。
次にイラレ上で、基準点を見てみます。
こんな感じです。わかりやすいように、基準点の中心を、XY座標それぞれゼロにしてみました。
これで、かなり正確に、基盤地図の位置情報とイラレの座標を連携させることができるようになったと思います。
やり方が変だったら教えてください!