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複数の水の波紋が重なり合いながら新しい波形を生じていく現象を、物理学では「干渉(interference)」と呼びます。「干渉」は波の持つ特徴の一つで、光や音にも見られる現象であり、また生じた新しい波形のことを「干渉波」と呼びます。基町住宅地区は、生活、時代、モダニズム建築や土地の歴史的背景といったさまざまな要素が複合的に関係し合い、戦後の日本に出現した稀有な存在であるといえるでしょう。こうした背景は、同地区が「干渉の場」であったことを容易に想像させます。
本展ではそれぞれの会場を「干渉の場」として機能させ、その場で邂逅するもの＝作品・作家・住民・来場者の接触を「干渉波」へと昇華させることを目的とします。それは参加者、来場者がそうした「場」の観念的な理解や単なる目撃者ではなく当事者になることを、また本展が干渉波発生装置のように作用することを意味します。
岡﨑歩(造形作家、P.EFFECTS代表)
■開催概要
会期：2024年11月9日(土)〜30日(土)
開場：木・金・土・日曜
時刻：12時〜17時
会場：基町住宅地区内の５ヶ所。まずは旧大橋商店までお越しください。会場マップを配布いたします。住所は広島市中区基町16−17、市営基町第十七アパートのスタジアム側です。
作家：岡﨑歩、坂本淳、平野薫、的場智美、港千尋
入場：無料
企画：P.EFFECTS
■トークイベント：
11月10日13時〜
岡﨑歩、平野薫、的場智美、港千尋によるギャラリーツアーを開催します。参加希望の方は旧大橋商店までお越しください。参加無料です。
尚、坂本淳は別日に開催予定。